不眠症になりやすい人
不眠症になりやすい人
不眠症には、なりやすい人となりにくい人とがいます。まったく同じように生活していても、比較的簡単に不眠症になってしまう人がいる一方で、なかなか不眠症にならない人がいるのです。この違いはどこから来るのでしょうか。
まず、性格の違いが挙げられます。不眠症はストレスを引き金として起こることも多いものですから、ストレスをためやすい人、すなわち繊細な人や神経質な人、生真面目な人は不眠症になりやすいと言えます。
このような性格の人は色々なことに悩み、ストレスを感じて不眠症になってしまい、布団に入って眠れない時には明日に差し支えると思ってそれがまたストレスになるという悪循環になることが多いです。
これに対して楽観的な人やおおらかな人は不眠症になりにくい傾向があります。何か失敗してもまぁいいかと考えることができ、悩みが生じても寝れば忘れる人もいます。
寝られないことをストレスに感じることもそれほどありません。したがって、不眠症になりにくいのです。
労働条件や趣味・嗜好の違い
この他、労働条件によっても不眠症のなりやすさには差が現れます。デスクワークをメインで行っている人は、仕事を行って精神的な疲労を抱えても肉体的な疲労を抱えることは少ないため、睡眠の質は落ちてしまいます。
机に座って仕事を続けることによって体を動かすことが減りますが、運動不足は熟睡を困難にするのです。
一方、肉体労働によって肉体的に疲労を抱えている人は、疲れてぐっすりと眠ってしまうため不眠症になることが少ない傾向があります。
したがって、デスクワークをしている人は、仕事が終わってから少しでも体を動かして運動不足を解消することによって、不眠症を改善することができます。
また、趣味・嗜好も不眠症に影響します。例えばコーヒーを好む人はそうでない人に比べて不眠症になりやすいですし、格闘技などの非常に興奮するスポーツが趣味の人は観戦することで交感神経が刺激されるため、深い睡眠を得ることができなくなる場合があるのです。
そのため、不眠症に悩んでいる人は、趣味・嗜好の中で睡眠の妨げになっているものをできるだけ少なくしていくことによって、不眠症の症状を緩和することができるでしょう。